メンタルクリニック下北沢

パラフィリア障害群

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最終更新日:2025.05.01

パラフィリア障害群

 

第一群 異常な行動の嗜好性

♦求愛障害
行動のゆがんだ要素
♢窃視障害
♢露出障害
♢窃触障害

 

♦苦痛性愛傷害
痛みや苦痛を伴う
♢性的マゾヒズム障害
♢性的サディズム障害

 

第二群 異常な性的対象の嗜好性

♢小児性愛傷害
♢フェティシズム障害
♢異性装障害

 

異常な性嗜好に関する記録は古くから存在し、古代の文献にも覗き見(窃視)や獣姦などに相当する行為の記述がみられる。19世紀末、ドイツの精神科医クラフト・エビングが『Psychopathia Sexualis』で様々な性的倒錯症例を報告し、性的逸脱行動が医学的関心を集め始めた。この著作は日本でも1913年に翻訳紹介され、当時「変態性欲」と呼ばれていた概念の普及に影響を与えた。「性的倒錯(パラフィリア)」という中立的な専門用語が大正時代頃から用いられるようになり、20世紀には各種の性嗜好異常が精神医学的に分類されるようになった。